Facebook で発信するのもなんだけど。。。

企業で社会貢献を推進する立場から感じることは、企業の従業員の皆さんが、自社の活動がいかに社会に貢献しているのかを、肌で感じることの大切さです。
ブラザーでは「従業員参加の社会貢献活動」と呼んで積極的に推進しています。

某大手自動車メーカーさんと異なり、社会貢献活動に投入できる資金や人材には限りがあります。その資源を、たんに社会の貢献だけに投下するのと、従業員の誇りにつながる形で実施するのとでは、決定的な違いが生れます。

それは、会計の用語で言うと、社会への価値貢献は、PL(フローの価値)に近く、ブランド価値というBS(資産の価値)の成分に置き換わる効率が、あまり高くないため、尋常な投資が必要になる反面、
従業員が参加する活動は、うまく活動をデザインすることで、社会への価値貢献も向上しますし、もっと大切なのは、参加する従業員の心の中に確実に生まれる、会社や自分の仕事にたいする「誇り」の成分が、貴重な資産として蓄積されるということです。

1年やそこらの活動では、それはうまく出現しないかもしれません。
しかしそれを2年、3年と継続していくことで、従業員の中に、多層的にそれが積み重なり、目に見える動きとして出現します。

ブラザーでは2009年からボランティア活動推進を進めてきました。
環境教育や、ミシンを活用した活動、モノ創りをテーマとした社会貢献活動には、多くの従業員のみなさんが参加して、ボランティアチームも生まれました。

そうした活動の眼に見える変化が実感できたのは、2011年に発生した、東日本大震災の時の、従業員の自発的なボランティア活動の企画検討チームの活動でした。

GW明けに、500人の一般従業員が参加する活動をデザインしよう!

という呼びかけに、3年前からボランティア体験企画などに参加してくれてきた従業員のみなさんが、集まってくれました。
定時後にみんなで集まり、会社からの上記要望にたいして、ボランティアで厚く検討してくれました。
その後、絞り込んだ3つの企画のリーダーにもスライドして担当していただき、結果的に多くの従業員が震災復興支援活動に参加してもらえる、多様な活動が展開されました。

この活動を、社会貢献活動を担当する部員だけで実施することは、不可能です。
地域の課題を、行政がすべて解決することが不可能であり、そこに、NPOやその想いに共感するボランティアが集まる図式が、会社の社会貢献活動の中にも、しっかりと再現することを、確信しました。

私は、企業の従業員参加の社会貢献活動は、企業内でNPO活動をデザインするつもりで取り組んでいます。

行政が、会社
NPOは、私の業務チーム
NPO職員は、有給のチームメンバー
NPOのボランティアスタッフは、集まってくれる従業員コアボランティアメンバー
そして、NPOが企画する活動に、共感して参加する一般市民ボランティアは、このきっかけで参加してくれるようになった従業員ボランティアのみなさん。

同じなんですね。そして、それぞれの立場で必要となる役割も、似ています。
有給の職員と、無給のボランティアコアメンバーが、それぞれの立場で、同じ目標に向かって活動を最適な形で推進していく。
こんな理想的な形が、NPOの現場だけではなく、会社の中でも実現できるということを確信しながら、この活動い取り組んでいます。

私は、ブラザーのボランティア活動の推進は、比較的遅い方だと思っていましたが、この時に、3年間のボランティア活動推進の方向性は間違っていなかったと思って、とても嬉しかったです。

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実は、この「従業員参加の社会貢献活動」がとても大事だということは、私がプライベートで経験した、NPO活動での体験が大きくありました。

昔(むかしにしてしまってごめんなさい)、「ゆめホタル」という、LEDイルミネーションを手作りする、芸術と科学のハーモニーを目指した地域の街づくり活動を立ち上げたことがあります。

その時、子どもたちを集めて試験的におこなったワークショップでは、美しい青色LEDが子どもたちのハートを捉えました。ご存じのように、2003年当時、青色LEDはまだまだ高価でした。下手すると100円くらいしました。

「もっと青色のLEDが使いたい」という子どもの声に、主催者の私たちは「でも予算が・・・」とこまったものです。

そこで、世界で初めて青色発光ダイオードを製品化した、愛知県に本社のある豊田合成株式会社さんのお客様相談コーナーから、活動の趣旨と状況を説明して、以下の要望を伝えました。

1.青色LEDを安価に分けてほしい。
2.青色LEDを実現したそのチャレンジの軌跡を、御社の従業員を講師に、子どもたちに直接伝える場に協力してほしい。

私は、これは戦略的に要望を伝えました。
それは、従業員を講師にした講演会をバンドルしてお願いしたことです。

結果、従業員には任せておけないと(^^; 青色LEDの事業を管轄する執行役員の方が、自ら講師となって、「青色発光ダイオードが拓く未来」というテーマで講演会をしてもらいました。

普段近くでは見られない信号機が会議室にどでんと置かれ、子どもたちは目をキラキラして、豊田合成さんがもたらした社会の変化を実感していました。

この活動は、テレビ局にも伝わり、5分の番組で放映されました。その中で、その役員さんは社名入りで登場し、豊田合成さんの社会貢献活動を広くPRすることにもつながりました。

その後、ワークショップには技術者のみなさんがボランティアで参加して、子どもたちが青色LEDを見て歓喜の声を上げる現場に直接参加していただきました。
従業員の皆さんからは、とても高い反響をいただきました。

会社の価値を生む従業員のみなさんは、その会社が社会に貢献している姿を、肌で感じたいと思うものです。それは日頃の事業活動を通じて確実に達成しているところを、肌で感じることが重要でありますが、社会貢献と言う現場においても、それを意識して行うことは、重要だと思って、日ごろから仕事に取り組んでいます。

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その時に積極的に発言していた4年生の子もの何人かは、今では理系に進んで大学4年生になっています。
ほんとに些細なきっかけだったかもしれませんが、企画した自分としては、それが彼ら彼女らの人生にとって、少しでもプラスの経験であったと信じています。

今回の企業さんとの協働をプロデュースするうえでも、同じことが言えると思います。

ぜひとも、従業員が仕事ではなく、ボランティアでも参加したくなるような、そんな夢のある活動として、GIGASTARプロジェクトが発展することを、願っています。

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