GIGASTAR®★ギガスターのルーツに迫る4  ・・・ 蘇る星空への情熱 LEDプラネタリウム in 1979 ・・・

4.妥協をしない手作業の積み重ねで、美しいドームが完成!

最初は「ふにゃふにゃ」だったドームも、竹による補強でどんどんしっかりしてきて、ついに支持がなくても半球状に自立するところまで丈夫になりました。

竹による補強作戦は大成功でした。こうして大きな課題を越えた私たちは、引き続き壁面の施工に入りました。

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壁面の材料は、近くの家具屋さんから調達した大判の段ボールです。
二人で1組になり、段ボールを内側から押さえ、外から千枚通しを使って、竹のそばに2つの穴を明けて、そこに内側から麻ひもを通して、外側でしっかりと縛って固定します。

この作業は、根気のいる、そして結構危険な作業でした(^^;
というのは、ドームの中の人間と外の人間との連携が悪いと、内側から押さえている手のひらに千枚通しが突き刺さるわけで、仲間との信頼関係がモノを言うのです。穴の位置が悪いと紐で縛った際に穴が広がり、後ほどの遮光作業が大変になります。高さ3メートル近いドーム状の形状なので、天井に近い壁面は脚立に登っての作業になります。また、夏休みの屋外での作業だったため、すぐに汗だくになります。楽な作業ではありません。

でも、麻ひもで固定する箇所が多ければ多いほど、段ボールの面は綺麗な半球に近づいて行くのが分かります。私たちは、声を掛け合いながら、手が真っ赤になるくらいたくさんの箇所を、麻ひもで固定していきました。

幸い怪我もなく作業は完了しましたが、プラネタリムの製作の中でも、段ボール貼り作業はもっとも過酷な作業であるとともに、その完成度にメンバーのこだわりと熱意が現れるところでした。

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はりぼて構造が完成したドームの地面との間を暗幕で塞いで暗くして中に入ると、紐を通すために明けた無数の穴から外部からの光が漏れて、それはまるで星空のようでした。
「この星空でも結構イケルね!」
と仲間と話ながらも、私たちはその穴をすべてアルミ箔でふさいで行きました。

私たちが目指す星空は、こんなものではない。千枚通しで開けた穴の直径の10分の1以下の、555個の「点の星」たちが頭上で生み出す、未体験の星空なのです。

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遮光が完成したドームには、段ボールの段差を目立たなくするために内側から新聞紙を何層にも貼り付け、白色塗料を塗って完成させました。
言葉で書けば1行ですが、直径5メートルの半球の面積は、27㎡もあります。
脚立に上って刷毛で糊や塗料を塗る作業は、天井から落ちるのを避けながらの作業で、これも大変な作業でした。内心「8メートルにしなくてよかった・・・」と思いながら作業を続けました。

こうした作業を経た夏休みの終盤。白く美しく仕上げられた滑らかな内壁をもつ、5メートルドームの姿が、校舎の中庭に姿を現しました。

さて続く作業は、この真っ白な壁面に、555個の「LED星」を貼り付けていく作業です。

とはいうものの、一応進学校に通う私たち。

「やばいよね宿題と実力試験(^^;・・そろそろやらんと・・・」

ということで、いったんプラネタリウムの作業を中断し、溜まっている宿題と休み明けの実力試験に備えることにしました。

夏休みの宿題に追われる私たちに、不吉なニュースが届けられたのはちょうどそのころでした。それは、日本のはるか南の海上に、ひとつの台風が発生したというニュースでした・・・。

つづく

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