GIGASTAR® チャレンジは失敗・・・ でも・・どん底の中に見えた可能性の光・・・

>心躍らせて実験開始!

万を期して特別注文した針を、自動穴開け装置に装着し、心を躍らせながら実験を開始しました。
装置はいつものように小気味よく動作して、アルミ箔を裏打ちしたシートに、毎秒10パンチの速度で穴を形成していきます。
シートを顕微鏡で観察すると、よし!想定したように、安定した50umの穴が形成できています。
「やった!狙った通りだ!」
今までの苦労が報われた気持ちになりました。

>しかし喜びはつかの間・・・あえなく地獄に転落

気を良くして、いろいろ直径の穴を加工していると、どうも様子がおかしいことに気が付きます・・・なんとおそろしいことに、針の先端が破損してきた際に発生する穴径の拡大が、実験して3分も経たないうちに、加工穴数で言えば、100パンチもしないうちに、発生し始めてしまったのです・・・どわっと背中に冷や汗が流れます・・・そんな・・・

恐る恐る装置から針を取り外してルーペで観察すると、信じられないことに、日本で最高の職人さんに手作りしてもらった、工夫を凝らして作りあげた針の先端部分が、悲しくも根こそぎ破損している姿がそこにありました・・・。

「そんな・・」

喜びはつかのま、一気にどん底の状態に落っこちてしまいました。

今まで、こんなに早期に針が破損する状況はありませんでした。
原因が分からない状況でしたが、新しく針を装着して再度実験してみます。しかし恐ろしいことに、今回も200パンチしないうちに、先端は破損・・・しばらく頭を抱え込んで、結論を出しました。

今回の実験は失敗。
これ以上高価な針を無為に破損するわけにはいかないので、実験終了

>#$!*###<>???!@

あああ、いったいどうなっているんだ・・・・暗澹たる気持ちになって
装置が設置してある居間の床の上に寝転がって、しばらくうなだれてしまいました・・・。

実は「今度の針でうまくいかなかったらどうしよう」と思って、次善策をいろいろ考えていたのですが、なかなか良い解決策はありませんでした。その中での最後の最善の策が今回の特注針だったのです。でも実験が失敗したこともあって、頭の中には再び次善策がぐるぐると巡ります。
しかしそれらはみんな、課題が多く、できれば採用したくない技術ばかり・・・。万事窮すです!

「おかしいなぁ・・・」「こまったなぁ・・・」

どん底の中で、いつものようにもがいていた時に、ついさっき、装置に装着する前に手でアルミ箔に穴を開けた時の感触が、指先に残っていることに気が付きました。

「まてよ、おかしいなぁ。指で針をつまんで穴あけをした時には、針が破損するような気配は感じられなかったぞ?」

そこで、ルーペを装着して、素材シートに針の先端が貫入していく様子をみながら、穴加工を手動でいろいろやってみました。
なんら問題ありません。針は軽やかに穴を開けて行きます。
100個、200個、300個・・・
自動加工機ではとっくに破損している個数を開けても、針の先端はまったく変化ありません。顕微鏡で観察しても「こんなのへっちゃらさ!」とへらへらと笑っているような感じです。

「これならどうじゃ!」とばかりに、指先を超高速で動かして、毎秒7~8ぱんちくらいの速度で穴あけをしても、針は凛として変化ありません。

>どん底の中に見えた可能性の光

これはどういうことなんでしょう・・・!?

落ち着いて考えてみますと、加工針は、実験の結論ほど弱くないということです。指先でつかんで穴を開けるのと、自動加工機の機構で穴を開けるのとの違いに、今回の失敗の原因が隠されているはずです。

いろいろ考えをめぐらすうちに、ひとつの原因が見えてきました。
もちろんそれがすべてではないかもしれませんが、今回の穴あけ装置の特徴の一つである機構の設計に、問題をはらんでいることが、仮説として浮かび上がってきました。

ふうう、なかなか問屋はおろしてくれないですね・・・
最高の職人さんが手作りしてくれた高価な針。10本のうち2本を破損していったん中断した実験ですが、いまいちど気を取り直して、原因の追究と対策の立案、改良と再実験にむけて、あらためてチャレンジスタートすることにしました。

今回の失敗と、新たな挑戦への記念として、夢中になって開けた手動による穴の写真を添付します。
いちばん大きな穴は、300umの穴。繊細な指先の感覚で開けた最少の穴は50um。奇しくも、そこには、苦労して手に入れた特注の針が生み出した美しい星空が、広がっていました。

GIGASTAR® そのエンジニアリングは、まだまだ続きます。

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