GIGASTAR® プラネタリウムメーカーとの協働を推進!

我々の事業ミッションの達成のためには、推定年間700万人の市民が来訪する既存のプラネタリウムと連携した新しい星空体験を効果的に提供することが必要で、そのためには既存のプラネタリウムメーカーとの協働が必須になります。
特に、ドーム内でGIGASTAR®や天体望遠鏡を設置するためには、それに最適なドーム設計が効果的であるため、ドーム内の設備なども手掛けるプラネタリウムメーカーとの事業ベースでの連携は重要になります。

しかし社会教育の推進に貢献するとはいえ、先方は営利企業ですから、私どもNPOと連携していただくためには、企業としての方向性と合致する「Win-Win」の関係、すなわちNPOと協働する必然のある提案が必要です。
その際、協働するプラネタリウムメーカーの事業展開の理解と、それにあった戦略的な協働提案が、とても重要になるわけです。

そこで、現在我々が考えている協働の戦略を少しご紹介します。

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世界には複数のプラネタリウムメーカーがありますが、それぞれ最新の技術を駆使したプラネタリウムを市場に送り出しています。

自分の理解の限りでは、恒星投影装置に関するプラネタリウムメーカーの方向性には、次の2つの流れがあると思っています。

①恒星原版に再現する星の数を重視するメーカー
②映し出される星の精細さを重視するメーカー

①は、メガスターで一世を風靡した大平技研さんや、現在ギネス世界記録に登録されているプラネタリウムを有する五藤光学研究所さんが重要視している方向性であるというのが私の理解です。
②は、コニカミノルタプラネタリウムさんや、ドイツのツアイスさんが重要視している方向性であるというのが私の理解です。

①については、大平さんが100万個を超えて以来、最新鋭の恒星投影装置では1億を越える星が投影原版に再現されていて、カタログなどにもそこを重視した記載がされています。
②については、星の数よりも、星の再現性を重視していると、カタログなどにも謳われています。

こうしたなか、GIGASTARRが提供する価値がより活きるのは、どのような協働なのだろうと、考えました。

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まず、沢山の星を再現するプラネタリウムを見学して素直に感じたのは、

「肉眼や低倍率の双眼鏡では、その星の数に相応しい価値を実感することは難しかった」

ということでした。これはあくまで私の限られた観測体験による意見です。

そもそも1億個オーバーの星は、極めて暗く、肉眼はおろか、双眼鏡でも点像としては視認できません。数百万個レベルの星空は、天の川の描画性能に大きな付加価値をもたらしましたが、1億個レベルの星の存在が価値を発揮するのは、もはや天体望遠鏡による観察が必須になると考えます。
しかし、実際には天体望遠鏡を使った観察などは行われていないので、星の数を活かしきれていないというのが正直な感想です。
もちろん、「なんとなく雰囲気が良い」という価値も提供されると思いますが、私の体験では、それは感じられませんでした。

一方で、肉眼や双眼鏡での星空観察で本当に大切なのは、むしろ星の数ではなく、再現される星が美しく歪が無いということでした。

それは、投影装置をよりコンパクトにして、コストダウンを図るために、投影レンズの数を減らして1つのレンズが投影する範囲を広くしたプラネタリウムを観察した時に感じました。具体的には、双眼鏡で見た星が、バトミントンのシャトルのように歪んでいたのです。

これは、むやみに投影光学系の数を減らしたことが原因だと推測しますが、このような光学系で、密集して存在する1億個の星を、分離して投影できているのか?とても疑問です。ちなみに私が壁面ギリギリに近接して虫眼鏡で観察した時には、もやもやした光芒が広がるだけで、GIGASTARRで見ているような、キラキラ輝く微細な星々の姿は、全く確認できませんでした。

そうしたことから、結論として私たち特定非営利活動法人ギガスターは、

「星の数が重要になるのは、肉眼観測では無く、天体望遠鏡による詳細な観察や、デジカメなどによる微光星の写真撮影体験である。」

という基本的な思想のもと、映し出される天体の数ではなく、映し出された星の像の美しさを追求したプラネタリウムとの連携を進めることが、協働先の企業にとってのメリットにつながるであろうと結論しました。

すなわち、

肉眼と双眼鏡で観察する時の美しい星空を目指す投影式プラネタリウム

天体望遠鏡やデジカメで観測する時の美しい星空を目指すGIGASTAR

との円滑な連携によって、今までのプラネタリウムでは提供できなかった、新しい星空体験を提供することを、新しい価値であると明確に位置づけました。

実はこうした「明確な価値設定」や「あるべき姿」を設定することで、その実現のために必要なさまざまな課題が見えて来て、それを解決する工夫に、新しいイノベーションが生まれたりします。
こうした検討の過程でうまれた知的財産を国際出願しながら、ちいさなNPOと大きなプラネタリウムメーカーが、円滑に協働して行けるようにしています。

そしてもうひとつ、NPOとの協働だからこそ生まれる新しい価値も、協働する企業にとっては大切な視点だと思います。
それは、社会に一定の価値を提供して、本業で社会貢献をしている企業にとって、企業だけの活動ではなかなか得られない地域社会からの共感や信頼を、NPOとの協働事業によって獲得していくというメリットです。

こうしたNPOと企業との協働をうまく進めて行きたいというのが、私のライフワークであったりします。

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