GIGASTAR® 加工能力にテコ入れ 毎秒5穴⇒毎秒9穴へ

「アルミ箔に針で穴をあける」

原始的な方法にこだわるGIGASTAR®ですが、この技術が、生み出される星々の高いダイナミックレンジと精細な星像を生み出すすべての基本となっています。
いろいろ考えましたが、100億倍のダイナミックレンジを実現するためには、いまのところこの方式が最良だと判断して、その技術に磨きをかけています。

その磨く方向のひとつが、加工能力の向上。需要にあわせて、必要な製品を供給するためには、生産能力のキャパシティは重要な性能ですが、自動穴開け装置に関しては、1日に何個の穴を開けられるのか?という性能が、すべてを握っています。

現在の装置は、基本的な性能を確認する試作のために、毎秒5個で動作するように設定しています。もともとは、毎秒20個の加工を目標に、各種設計をすすめていましたが、あまり高速だと、動作音が半端が無く、夜間の無人連続運転がはばかれるため、どのあたりまで高速化できるのかを、現在探っています。

今のところ、毎秒9個までなら、なんとか行けそうです。防音BOXに入れるなどの工夫をすれば、もっと行けそうですが、「音がでかい」=「機械的衝突現象があちらこちらで起こっている」ということから、長期間の動作中に不具合を発生させる原因になるため、あまり欲張ってもいけません。

ということで、毎秒9個を最終的な加工能力とすると、GIGASTAR®の生産能力と、1個あたりの加工費用は、

・9個/秒 x 3600秒/時間 x 24時間/日 = 77.7万個/日 ≒ 75万個/日
(A2サイズの星空シートで、75個生産可能)
・75万個/日 x 365日 /年= 2.8億個/年
(直径15mの、GIGASTAR®DOME15 で、10台生産可能)
・装置の製作費用 40万円 / 償却年 2年 /2.8億個/年 = 0.0007円/個

となります。実際は、「心配だから夜を徹して添い寝して監視する人が必要」ということで人件費も必要ですが、最終的には、24時間無人連続加工を目指しているために人件費はとりあえず無視します。

1個あたりだと小さすぎるので、たとえば、今回の星空シートで加工した1万個の穴だと、ちょうど、7円になります。実際は、穴あけのための針が消耗品で、100万個に1本くらいは交換が必要なので、これを入れるとさらに高くなりますが、それでも、商品の付加価値(全体価格)のうち、穴あけ加工は、少ないコストの加工であると言えます。

これを、昨年の講座のように人間が行うと、6時間くらいかかるわけで(^^;これはいくら「手作りでできますよ!」と言われても勘弁して!となります。
これをあえて作業者にやってもらうとすると5000円くらいですか?

こうして考えると、GIGASTAR®の付加価値の源泉は、結局は、この自動穴開け工程の生産技術といっても過言ではありません。

もちろん、GIGASTAR®を生み出すには、穴あけ工程以外にも、ここでは言えない様々なノウハウが必要なのですが、最終的に私たちが担わなければできないもっともポイントとなるもの(これを、コアコンピタンスとも呼びます。)は、この自動穴開け加工技術です。
なので、今後事業が拡大し、私たちだけでは対応できないスケールまで成長する際には、さまざまな工程や役割を、他の組織に依頼して、担当してもらって進めて行くことになりますが、最後まで私たちが保持して成長させていく技術は、この穴開け製造技術ということになります。
逆に、ビジネスパートナーのみなさんが、しっかりマーケティングしてくれて、受注してくれた時に「ごめんなさい、生産能力が追い付かないんです!」ということにならないようにするのは、私たちの責任です。

だから、今後の生産計画を考えると、重要課題は、加工費用というよりも、需要に応じて柔軟に対応できる加工能力の向上がポイントになります。

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昔、Googleが生れた時、市販の安価なサーバーを、検索利用のトラフィック量に応じて部品を追加するように増強して、指数関数的に同大する成長スピードにあわせて行ったという話を聞いています。Google にしてみると、検索スピードは、すべての価値の源泉です。その価値を生み出す源泉であるサーバーを、ニーズの成長スピードに応じて無駄なく迅速にスケールさせていける能力を最初から戦略的に確保していたことは、Googleの成長に大きく貢献したと思います。

GIGASTAR®の場合は、さすがに市販のPCを買い付けて増強・・・というほど簡単には増強できませんが、しょせん私が日曜大工の技術で手づくりできるような装置です。ちゃんとした資金と2か月ほどの時間が投入できれば、現在の工場においても、10倍の生産能力拡大には対応できます。

もし創業補助金が通れば、GIGASTAR®の技術で生み出す、さまざまな商品の試作品を、実際の天文教育の現場で使用していただき、需要性を調査します。その結果、生み出される商品需要に、迅速に対応できるためには、投資をすればいつでも生産能力が拡大できる体制を確保することは、モノ創り活動が基本である、GIGASTAR®のプロジェクトにおいては、重要なことだと思います。

そう考えると、GIGASTAR®実行委員会は、エンジニアリング会社なんですね!

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