GIGASTAR® 印刷工程で必要なインクの充填作業


プリンターメーカーに勤める立場上、インク詰め替え行為はとっても気が引けるのですが、GIGASTAR®では、インクジェットプリンターによる印刷が重要な工程になっていまして、そこで様々な特殊インクを使います。そのことからもインクの充填はとても重要な作業になります。

とは言うものの、いつもお世話になっているインクメーカーさんが紹介する詰め替え方式ですと、なぜかうまくできずに、高価な特殊インクがだらだらこぼれて、もったいないわ、手に付くわで「おれって下手だなぁ~」と思っていたので、インクを少しも漏らさずに簡単に確実に充填する治具を作りました。というか、2年も前から使っているのですが、せっかくなのでここで紹介します。

対象のカートリッジは、EPSON PX-1004用のカートリッジのみですが、同じような発想で他のカートリッジにも対応できるかもしれません。

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インクメーカーさんの説明書にある充填方法は、カートリッジの上側からインクを負圧で吸い込ませる方式でした。これは、すでにインクが充填されていて、補充をする場合は比較的OKなのですが、私のように真っ新のカートリッジの場合、なかなか吐出口までインクが届きません。
ましてや、様々な機能を持ったインクを試験する時は、1~2ccくらいで1回印刷できれば良いので、入り口から充填するとどうしてもたくさんのインクが必要になり、何回も実験すると捨てるインクがほとんどで、もったいないのです。

そこで、(ちょっと下品ですみませんが)お尻から出したいインクをいちいち口から飲むのではなく、浣腸で必要なだけ充填するという発想で、治具を作りました。

しかし通常カートリッジには、インクが漏れないように、それこそ括約筋のような機能が備わっています。(^^;
具体的にはインクの出口のところにバネ式の液漏れ構造があるので、そこを注射針(ただのパイプです)で押し込んで流路を開放しながらインクを注入する方式にしました。
ただこの方式を、注射器だけでやろうとすると液がだらだらこぼれてしまいます。そこで、インクがこぼれないようにゴムで密閉しながら注射針でインクが充填できるような治具を作りました。

この発想は、子どものころ、熱が出た時にお医者さんで注射を打たれる時に、先生が薬をさかさまにしてゴムのところに注射針を差し込んで薬剤を吸い取っていたのを思い出して作りました。ちなみに、あの注射って、量は少ないけど痛かったですよね・・・。

で、治具の写真と使い方の写真を添付しました。
このカートリッジには、秋月電子通商で販売されている、70mmx90mmx20mm サイズのアクリルボックスがぴったりでした。そこにホームセンターで購入したゴム板を重ねて6mmの厚さにして、アクリルボックスの内側に瞬間接着剤で張り付けます。そして、注射針が差し込まれるような穴をあけておきます。
カートリッジのインク出口のところにぴったりと圧着して、機密状態にするのがポイントなので、高さ方向を角材で調整して、少し圧入ぎみでカートリッジを取り付けるように寸法調整します。

装着したら、注射器に必要な量だけインクを吸い取って、注射針をケースの外からゴムの穴に挿入してカートリッジのバルブを押して流路を解放させた後、ピストンを押してインクを充填します。

この方式で行うと、1cc~2ccという少ないインクでも充填できます。
もっともカートリッジを交換すると、インクの充填作業が開始して一定量のインクが消費されてしまうのでもう少し余分に入れています。

ということで、もっと他に良い方法があるのかもしれませんが、このおかげで、高価な特殊インクを1滴も無駄にせず有効に使えています(^^)/

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