GIGASTAR® 私は空の絵の具職人? 星の色の調整作業で気づいたら空が白々と・・・

昔、印象派の画家が、絵の具をパレットで混ぜて色を作ってキャンパスに描いていた描画技法と異なり、小さな原色の「点」をキャンパスに無数に描いて、見る人の視覚の中で繊細な色彩を表現する点描画の画法を開発しました。
この方法により、印象派の画家による作品の表現力は大きく広がりました。

最近のNHKでニュージーランドのある街が世界でもっとも美しい天の川に出会えるということで特集が組まれ、その星空をNHKが開発した超高感度ハイビジョンカメラで撮影した美しい映像が、リアルな映像で紹介されていましたが、まさしく点描画で描かれた天の川の姿は、見る人の心を奪うような迫力がありました。

ただ残念ながら、私たちの眼は、暗い光に対して色を検出する感度が低いので、ニュージーランドに行っても、夜空の天の川はぼんやりと銀色に輝く光の帯として観察され、自然が織りなす美しい星空の色彩を如実に観察することは難しいのではないかと思います。

そうなんです、私の知人の学芸員の林さんもおっしゃっていましたが、肉眼で見る星空は、結構地味なんですって!

そうしたこともあり、従来のプラネタリウムは、専用の投影装置で天の川を雲のように再現していました。名古屋市科学館の「BrotherEarth(ブラザーアース)」などは、目で見える星の再現性に絞って、すばらしい自然の星を再現していますが、天の川はこうした方式で銀河を再現しています。双眼鏡で覗くと、黒い星空をバックに、銀色の雲のような天の川が、秋のイワシ雲のように投影されているのが確認できます。

そうしたなか、大平さんが世界で初めて「銀河」を点描画で表現する革命を起こしました。この方式で表現される天の川の美しさとリアル感は、印象派が生みだした点描画法のそれと同じだったと思います。

ただ残念ながら、その画家のパレットには白黒の絵の具だけで、自然の星たちが描く美しい色彩を再現することは難しいようでした。また、描き出す星の数もどうしても数千万が上限で、私たちが知っている、10億の星たちが登場する機会は、ありませんでした。

そんななか、GIGASTAR®は、人類が持つ最も精細な全天スターカタログに掲載されている10億4千万個すべての星の色を、その観測データ通りに再現しようとしています。
まさに、印象派の画家が試みたように、そのパレットには、星たちの色を再現する絵の具が用意されているのです!

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昨日の夜、星の色を再現するための色彩を調整する作業を行いました。
実際の星を観察して得られた星の色のデータから、その星の色を再現するための、いわば「絵の具」を準備する作業です。部屋を暗くして測定しないといけないので、夜間作業になります。

この作業は、画家が使う絵の具を調合する作業になります。
限りなく本物の星を再現するために、人目を引くために華美な色使いになるのではなく、限りなく本物の星を再現するために、科学的にも正確な「星の絵の具」の調合作業に、こだわりを持って取り組みました。

その作業は、絵の具を設定しては、キャリブレーションしたデジカメで撮影し、画像データから色彩を計算して、実際の星のそれと比べる。地味な測定作業です。
GIGASTAR®の最初のバージョンでは、この「絵筆」は5本にしましたが、それぞれの色を決定する作業に没頭して、気が付いたら空が白々としていました(^^;

そのうち4本の「星の絵の具」について紹介します。
「えっ、こんなの画像ソフトでちょいちょいと作れるじゃん!?」
と思われるかもしれませんが・・・・GIGASTAR®の星の再現方法で使用する「星の絵の具」なので、本物の星のデータから再現することとなり、結構大変でした。

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実際の星空を仰いでも、神様が描いた点描画の銀河の美しさは、残念ながら肉眼では感じることはできません。しかし、NHKの高解像度ハイビジョンカメラや、いやもっとシンプルに、私たちの持つデジカメを向けてシャッターを切るだけで、その姿に出会えることができるのです!
おそらく、夏の銀河の星が密集したところなどでは、写真撮影した際に、何ともいえない色彩のグラディエーションが再現されると思います!!

もちろん、そのような星空に出会えるためには、都会の真ん中では厳しいですので、ちょっと山に出かけるのが、どうしても必要です。

でも都会のアクセスのいいところで体験できないと、人々は行動してくれないですよね!そこで、そんな観察体験を、GIGASTAR®は提供します。
そして、「星空ってこんなにきれいなの?本物を見てみたい!」と思い立って欲しいです。そしてニュージーランドまで行かなくてもいいので(^^;皆さんの近場の、山村地域などへ出かけて、本物の星空の美しさに、出会ってみてください。

GIGASTAR®は、日本で1年間にプラネタリウムに訪れる約700万人の人々おうち、わずかでもいいので、こうした一歩進んだ行動を喚起し、本当の宇宙の美しさ、奥深さに触れて、感動してほしいと思います。
そのために、限りなく本物の星空にこだわった、プラネタリウム創りに、挑戦しています。

僕も、早く出会いたい!

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