GIGASTAR® 素材ロール紙のスリット加工 加工屋さんに感謝!!

現在は試作なので、素材のロール紙からカッターナイフで1枚1枚素材を切り出して、A3プリンターに紙を装着して印刷するなど、手間のかかる工程になっています。しかし、GIGASTAR®Galaxy を作るとなると、ロール紙で一気に印刷するなどの効率化が必要です。

そこで、現在の965mm幅の素材ロール紙から、A3ノビとA0ノビの幅のロール紙を切り分けて、それぞれプリンターの装着できるようにしたいと思って、Webでいろいろ調べてましたら・・・・あります、あります!

原反のロール紙から幅の狭い紙を切り分ける加工のことを「スリット加工」と言って、愛知県内にもたくさん工場がありました。しかし、私がとりあえず必要な数量は、せいぜい200m程度。いろいろ工場に電話して尋ねても「200メートル?うちは、何キロメートルの世界ですから・・・。」ということで、こんな小ロットでは扱ってくれません。

そんななか、地元愛知県の清州にある、「新和スリット」さんが、GIGASTAR®の活動に興味を持ってくれて「私があいている時間なら、対応できるから。」ということで、工場長の浮田さん自らが加工をしてくれることになりました。

ということでさっそく本日、車で素材を持ち込み、目の前で工場長自ら加工してもらいました。 そのレポートです。

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今回ご対応いただけたのは、新和スリット株式会社の浮田工場長さん。
「人助けですわ」と笑いながら快く引き受けていただきました。

「ちょうどお盆休みの仕事のピークの後だから、対応できたんだよ。もしお盆の前だったら、電話うけた段階でお断りしてたよ。」「プラネタリウムって聞いて、そういえばこのあいだ、ようやく名古屋の科学館(BrotherEarthです!)に息子と行ってきたこと思い出したよ!」ということで、電話をかけたタイミングと、「世界初のプラネタリウム」ということも良かったようです(^^)/

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個人相手に、面倒な加工をしていただいたことも感謝なのですが、工場の中に入れてくれて、スリット加工の機械の説明など、いろいろお話をしてくださりながら、実際の加工の様子を見学もさせてもらいました。これがまた、私にとっては、たまらないんですよね!

異物の混入を嫌うため工場はクリーンルームになっていて、私も来客用の防塵服を着てエアーゲートを通過して工場に入ります。ズボンのすそは、特に念入りにカバーをします。すね毛が工場内に落ちることを嫌うからとのこと。素材に異物が混入すると、最終製品まで行ってしまうので、品質確保にはたいへんな神経を使っているとのことです。
昔、ラミネート素材でできている紙製の手提げ袋に、大きな蚊がラミネートされていて笑ったことがありましたが、こうした製品を送り出してしまうことは、絶対に許されないのでしょう。
おもわず「鼻毛大丈夫かな・・・」と思ってしまいました(^^;

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フロアに入ると、たくさんの機械があって、フィルム状の素材が高速で巻き取られてたりしています。みなさん防塵服を着てせわしく作業をしています。すれ違う作業員のみなさんが、気さくに挨拶してくれます。

「この機械を使いますね。この機械は旧式だけど、お客さんのこの紙はとても厚くて、厚い紙は、左と右とで厚さのムラが出やすいので、本当はあちらの機械でやりたいんだけど、ちょうど今生産に入っていて空いていないので、こちらの少し古い機械でやるね。まあ200m程度の長さだし、日本製の原反ということだから、調整しながらやれば大丈夫だと思うから。」と言って、セッティングの作業に入ります。スリット加工屋さんにとって、原反の厚さムラはとてもセンシティブとのことで、中国などの外国産の紙は、価格は安いのだけども、こうした品質はだめで、やはり日本の技術は優れているということです。

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さて、スリット加工なんですが、

『スリット加工は、原反から紙を巻きだして、途中でカッターで切れ込みを入れて、切れた紙をそれぞれ芯に巻いて行くんだよな・・・』

と、Webの情報などから、そういう全体のイメージはありましたが、目の前の機械は、まさしくその原理をカタチにしている機械そのものなんですが・・・でもね、ひとつひとつの工程を現実に行うためには、さまざまな工夫がこらされたそれぞれの機構が必要なんですよね。

たとえば「紙の原反を機械にセットして」と一口に言っても、何十キロもある原反のロールを機械に正確にセッティングする機構だけでも、軸が油圧で左右に広がり、テーパになった軸が紙管の中にはいって中心を取ってしっかりと保持する。そんな機構が、高い信頼性で作り込まれている。ああ・・・まさに生産機械っていうのは、こういうものなんだと感心しました。

メカ屋の私にとって、すべての機構や動作が、「へぇぇ~」「なるほど!」という感動と感心の連続で、本当に、本当に、とても楽しかったです!

でも、本当に感心したのは、その機械を使う技術者の職人技。幅広の紙をしわなく綺麗に高速に巻いて行くためには、いろいろな条件を考慮しなくてはいけないとのこと。今回の紙は、厚手で、とても特殊な紙。初めて扱う紙にもかかわらず、「この紙は厚手だから、しわがいったん入ったら終わりだから注意が必要だんだよ。」「原反が200mしかないから、やり直しがきかないね~」と言いながら、巻き取られていく紙に指先をすらせて、紙の様子を確認しながら、テンションやスピードを調整して、作業を進めていただきました。

最初のうち、しわが入ってしまったことが1回ありましたが、それ以降は条件を最適化して、無事巻き終わった時には、思わず拍手が出てしまいました。

こうして、無事スリット加工は終了しました。電話をかけてきた面倒な個人のお客に、ここまで対応してくれた浮田工場長さんに、本当に、本当に感謝です。

「夢があるプロジェクトでいいですね。」というお言葉に、
「次回は、1000m 単位で発注できるようにがんばります!」とお礼を言って、清州の新和スリットを後にしました。

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頭の中のイメージが、ひとつづつ、モノの形になっていく。

そしてそのモノを、より多くのお客さんに送り届けるために、さまざな業種のモノ創りの知恵をお借りしながら、現実のモノになって行く。

モノ創りのだいご味は、こうした人々の知恵を凝縮して、形にしていくことなんだなと、今日あらためて感じて、とても幸せな気持ちになりました。

様々な人々に支えられて、GIGASTAR®は形になっていきます。

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工場長自ら、スリット加工をしてくださりました。ー 場所: 新和スリット株式会社

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切れ端はこのように排出されます。

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こうして、A0ワイドプリンターに無事装着できるようになりました!ー 場所: GIGASTAR®工場

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A3ノビのロール紙にスリットされたGIGASTAR®の素材。美しいです。ー 場所: GIGASTAR®工場

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