GIGASTAR®Museum プラネタリウムメーカーとの協働を推進!

また長文つぶやきモードで恐縮です<m(__)m> でも書きます。

GIGASTAR®Museumのような、投影式プラネタリウムと連携した新しい星空体験サービスを効果的なものにするためには、既存のプラネタリウムメーカーとの密接な協働が必須になります。

特に、GIGASTAR®Museumやドーム内での天体望遠鏡の設置などは、それ用に最適化した設計が効果的であるため、ドーム内の設備なども手掛けるプラネタリウムメーカーとの良好な連携は、重要になるからです。

しかし社会教育の推進に貢献するとはいえ、先方は営利企業ですから、私どもNPOと連携していただくためには、企業としての方向性と合致するメリットのある協働提案をしないといけません。 すなわち、プラネタリウムメーカーのビジネスモデルや事業展開の戦略を正しく理解した上で、両社がWInWinになる戦略的な協働提案が、とても重要になるわけです。

これは、中小企業庁が事業型NPOに創業補助金を支給するようになった社会的な背景にも関係していると思っています。つまり我々事業型のNPOは、企業とのパートナーシップのもと、一緒に社会的な価値を提供していく努力が求められるということだと思います。

社会貢献として起業家支援を支援する企業に勤める企業人としても、こうした企業とNPOとの協働推進を検討・企画し、企業へ提案し、実際に進め、新しい社会価値を生み出そうとチャレンジすることが、自らの学びにもなると思って週末起業に取り組んでいることもあり、とても真剣に考えています。

そこで、現在考えている内容を少しご紹介します。

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世界には複数のプラネタリウムメーカーがありますが、それぞれ事業を拡大するために、最新の技術を駆使したプラネタリウムを開発し、市場に送り出しています。

自分の理解の限りでは、恒星投影装置に関するプラネタリウムメーカーの方向性には、大きく次の2つの流れがあると理解しています。

①恒星原版に再現する星の数を重視するメーカー
②映し出される星の精細さを重視するメーカー

①は、「世界で最も先進的なプラネタリウム」としてギネス世界記録にも登録されたメガスターを開発した大平技研さんや、そのギネス世界記録を奪取して現在世界で最も先進的なプラネタリウムを作っている五藤光学研究所さんが重要視している方向性であるというのが、私の理解です。

②は、コニカミノルタプラネタリウムさんや、ドイツのツアイスさんが重要視している方向性であるというのが私の理解です。

その方向性の根拠ですが、
①については、大平さんが100万個を超えて以来、すでに1億を越える星が投影原版に再現されたプラネタリウムが実現しており、最近のニュースによれば、大平技研さんは10億個の穴を、恒星原版に形成することに成功しているとのことで、カタログやニュースリリースでも「星の数」を重視した記述がされています。
②については、目では直接見えない星の数を増やす方向では無く、肉眼や双眼鏡で見える比較的明るい星をより自然に高精細に再現することを重視し、星を、歪なく、精密に映し出す光学系の性能向上に注力していると、カタログなどにも謳われています。

こうしたなか、GIGASTAR®との連携が、企業側にもメリットを生み、その結果円滑な協働が促進され、最終的に社会にとって望ましい価値を生み出せる協働スタイルは、いったい何なのだろうか?ということが検討のポイントとなりましした。

そのためには、まずは「顧客視点」で、考えることが大切ということで、それぞれのプラネタリウムの価値を、しっかり感じ取ることにしました。

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②については、「世界最大のプラネタリウムドーム『Brother Earth(ブラザーアース)』」で有名な名古屋市科学館のツアイスのプラネタリウムが映し出す星空を観察したり、愛知県に工場があるコニカミノルタプラネタリウムへ表敬訪問し、プラネタリウムの設計思想などをお聞きして、私の理解は間違っていないことが確認できました。

そして①については、論より証拠で、「1億4千万個の星を再現!」というウリで沢山の星を再現していることを訴求するプラネタリウムを見学に行って、双眼鏡などで実際に観察してみました。

そこで感じた結論は、

「肉眼や低倍率の双眼鏡では、「星の数が1億以上ある」という価値を、ことさらに実感することは難しかった」

ということでした。

またその一方で、肉眼や双眼鏡での星空観察で本当に大切なのは、むしろ星の数ではなく、再現される星が美しく歪が無いということを、奇しくも実感しました。

それは、見学したプラネタリウムは、投影装置をよりコンパクトにするために(おそらくコストダウンも図るために)、投影レンズの数を減らして1つのレンズで投影する空の領域を広くしたプラネタリウムだったのですが、双眼鏡で見た星が、バトミントンのシャトルのように歪んでいたのを観察しました。
私の眼のせいだといけないので、一緒に行った仲間にも確認してらって、念のため装置の調整不足ではいけないのでメーカーに確認しました。そうしたら、どうしてもレンズ収差が増大してしまって、投影エリアの端の星は歪んでしまうというのが原因だということでした。これは、投影光学系の数を減らしたことで広角レンズが必要となったことが原因ではないかと想像します。
これを聞いて、見学した際に壁面ギリギリに近接して虫眼鏡で観察しても、もやもやした光芒が広がるだけで、GIGASTAR®で再現するような、キラキラ輝く微細な星々の姿は全く確認できなかったことも、それが原因しているでは?とも思いました。つまり、歪が大きな光学系では、密集して存在する1億個の星を、ひとつひとつの星として分離して投影することは難しいのだと推定されます。なので、目では見えないものの、そもそもの話、1 億個の星が全てちゃんと「星」の姿として再現されているのかしら?という素朴な疑問も、いまだに持っています。
これにつてもメーカーに確認しましたが、そうしたご質問にはお答えできませんということで、私の疑問は、今だ不明なままです。

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それはともあれ、以上のような分析結果から、

「星の数が極めて多い」という①のプラネタリウムの特徴は、肉眼観測のシーンではなくて、天体望遠鏡による詳細な観察や、デジカメなどによる微光星の観察体験で発揮されるべきであるが、既存のプラネタリウムではそうした利用シーンの提案はされていない。
したがって、GIGASTAR®が「天体望遠鏡による詳細な観察が可能」という価値を提案しても、「星の数が極めて多い」というプラネタリウムの価値との相克を生むも、創発的な価値を生むことはできないかと思われる。

という一方で、

「肉眼や双眼鏡で見た星の美しさ」を追求するプラネタリウムと、「天体望遠鏡やデジカメで見た星の美しさ」を追求するGIGASTAR®は、「本物の星を見たのと同じ感動を提供する」という共通の価値を追い求めるものである。そして、観察者の宇宙に対する興味関心の高まりに応じて、肉眼から双眼鏡、そして天体望遠鏡やデジタルカメラと、使用する「眼」が変化しても、両者が連携して、顧客へ同じ価値を連続して提供することができる。 このような両者の協働は、プラネタリウムに訪れる観客に対して、今までにはない創発的な価値を提供できる可能性があり、両者の事業推進においてもWinWInの関係となり得ると思われる。

という結論となり、まずは、②の特徴を追求するプラネタリウムとの連携を検討することになりました。

以前より、コニカミノルタプラネタリウムさんとの連携を模索しているのは、両者が活きる望ましい協働を進めることで、最終的に天文教育の望ましい発展に寄与できると思っているからです。

うまく行くといいですね!

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